

昼間、寺社閣めぐりを満喫したら、夜は京都のもうひとつの顔を散策するのも旅行の醍醐味。
先斗町、木屋町は、言わずと知れた京都の「夜の街」。だが、人間の欲望を満たすこの歓楽街にも、京の風情が隠されている。
寸分のくるいも無く敷き詰められた石畳の路地、敷居の高そうな料理店、舞妓さんのぽっくり下駄の足音が響く裏路地、近くをさらさらと流れる高瀬川――。
舞妓さんの花かんざし、料理店の軒先に生けてある一輪挿しなど、街の喧騒にさりげなく秋の色彩が紛れているのも、京都ならでは。

2007年本屋大賞2位となった、森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」の舞台となっているのも、夜の先斗町界隈だ。物語では、京都の大学生・私(先輩)が、同じクラブの後輩の黒髪の乙女にひたすら恋焦がれ、追いかけ続ける。

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